ビジネスコラム

公務員倫理とは①

  •  公務員倫理とは

公務員倫理とは、通常、国家公務員倫理法、倫理規定(規則)、倫理条例、地方公務員法などの明文化されたもののことと思われがちですが、それらは公務員倫理の一部にすぎず、組織文化なども含まれます。

 

  • 組織文化の問題

この組織文化は、組織ごと、職場ごとに違います。
そして、良い組織文化なら良いのですが、悪い組織文化がある場合は、色々な問題に引き起こすことにつながります。
これまでに起きた国や地方等の組織や公務員の不祥事は、この組織文化の問題を要因として発生していることが多いのではないかと私は思っています。

例えば、
裏金のプールや流用の問題や不正経理の問題等です。
これらには、多くの公務員が絡んでいることが多いです。そして、多くの職員が現に処分を受けています。
この場合に、これらの処分を受けた公務員は、すべて悪い人でしょうか。
私はそうは思いません。むしろ公務員になるくらいの方達ですので、皆さん真面目で良い人が多いのだろうと思います。
では、何故、このように多くの人が、問題に絡むのかというと、それは組織の文化が大きく影響を及ぼしているのだと思います。

組織の中で、何らかの問題を目の当たりにしたときに、人はどうするかというと、
A. 問題を問題だと、周囲に告げ、改善を強く求める。
B. 問題と認識するが、前任者などに相談しつつも、前例を踏襲する。不安を感じつつも、結果として何もしない。
C. 問題を問題とも認識せず、そのまま継続する。

Aの行動をとる方は、あまりいないのかも知れません。
BやCの行動をとる方が、結構多いのではないかと思います。

問題の大きさや、関わっている人数、問題をおこしている職員の地位などにもよりますが、Aの行動をとることは、相当の覚悟と勇気が必要となります。
下手をすると、自分に何らかの不利益が生じる可能性があると感じる方も多いのではないでしょうか。
あるいは、自分はただの一職員なので、そんな大それたこと(問題だ!等言う)は、言ってはいけない。と思う方もいるかも知れません。

例をあげますと、数年前に某市役所で以下のような問題が起きました。
ある職員が5年9ヵ月間で、わずか8日間しか出勤しなかったにもかかわらず、その期間の給与約2,700万円を受け取っていました。この間その職員は、欠勤理由を病気としていましたが、実際には保有する外車で毎日のように勤務先の市役所を訪れ、プライベートで関係がある会社の営業活動を行っていた。というものです。

これだけ派手な活動を欠勤期間中に、わざわざ市役所にまできて行なっていて、他の職員は誰も気がつかなかったのでしょうか。
どう考えても、不自然だと思います。実際は、多くの職員が問題に気がついていたにも関わらず、先ほどのAの行動をとっていなかったのではないでしょうか。
結果として、多くの税金がムダに支給されることになってしまったものと思われます。

このように(悪い)組織風土がコンプライアンス(公務員倫理)の遵守を阻害する場合があります。
組織風土を改善するには、時間がかかりますが、一人一人の職員が強い自覚を持つとともに、問題に出会った時は、目を閉じずに、勇気を持って問題解決に挑んで行く姿勢が必要です。
少なくとも、課題として設定することや、周囲の職員と相談し問題解決を目指して欲しいものです。

一方、相談を受けた上司は、難しい問題を相談されたとしても、嫌な顔をしないでいただきたいと思います。嫌な顔をすれば部下や後輩は二度と相談には来ません。
みんなで、勇気を持って、良い組織文化にしていくことが重要です。

以上

 

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2014年10月5日